パパ育休を取得して良かったことと悪かったことを振り返る
パパママ育休プラス制度を使って約2ヶ月間の育休期間が終わりました。その間に息子は1歳を迎え、保育園に入園し、一人で歩けるようになったりと、様々な成長の瞬間に立ち会うことができました。
しかし、育休期間は良かったことばかりだったかと言われるとそうではなかったように思います。特に妻の視点から見ると不満も多かったのだろうと思います。
そこで、育休期間の2ヶ月を振り返り、良かったことと悪かったことを、もしまた育休を取得するときに同じ過ちを繰り返さないようにまとめました。
育休を取得してよかったこと
産前産後休暇から育休を取得するママから見ればたった2ヶ月と思われるかもしれませんが、その短い期間でも育休を取ってよかったと感じられたのは次の4点です。
育児のしんどい部分も体感できた
リモートワークとはいえ、子供に関われるのは就業前後と休憩時間しかありません。そのタイミングで「かわいいなぁ」「子育てって素敵だなぁ」と思えるのは、仕事中にしんどい部分の大半を妻がこなしてくれていたからなんですよね。
それで育児している気になってしまうのですが、育休中に育児のしんどい部分も体感することで、妻(ママ)への共感・理解がめちゃくちゃ深まりました。
例えば泣き止まない子供に対してイライラを募らせ、時には物に当たったり、大声を出したり、配偶者に態度で出したりする気持ちはめちゃくちゃ分かります。それをした上で、さらに後悔反省をしたり、「自分が親でいいのだろうか」と思ったりもしました。そうしないとおかしくなるというか、不意に発散せざるをえない状況に置かれるんですよね。
イライラを出してしまうことと、それが子供を大切にしていないことは同義ではないことを身を持って知ることができたのは本当に良かったです。
とはいえ、やはりイライラしないように、もっと子供目線に立てることもいっぱいあると思ったので引き続き勉強ですね、、、
家族の時間を取れた
僕が育休を取得したのは、息子が1歳を迎えようとしていた時期なので、色々なところに家族で出かけられたのも良かったです。
コロナ禍なので残念ながら遠出することはしませんでしたが、ディズニーデビュー・東京おもちゃ美術館・としまキッズパークなどで想い出を刻むことができました。
欲を言えば田舎の実家に足を運んで両親や祖母に会わせたかったのですが、田舎になるほど東京からの帰省に敏感なご近所さんもいるので、もう少し落ち着いてから顔を出したいですね。
家族のお金について考え共有する時間を作れた
これまであまり考えてこなかったお金のことについて考え、妻と話し合う時間を取れたことも大きかったです。(そのせい妻には不快な時間を過ごさせてしまいましたが、、、反省)
テーマは現在の総資産額・目標額・資産運用の内訳・お互いのキャリアと転職・2人目以降の子供と育休・持ち家or賃貸などなど多岐に渡りました。
将来に対して不安を抱いた僕に対して、妻は切り詰めて気持ちにゆとりができなくなるなら、無理せず楽観的にイマを大事にしたいということを諭され、できる範囲でやりくりしていくことにしました。これまで、ここまで踏み込んだ議論はあまりしてこなかったので、方向性を揃えられたのはすごく良かったです。
幸い貯金を頑張ってきたことで、息子の教育資金の目処もついているので、2人目以降の子供と自分たちのリタイア後の生活資金のために、積み立てNISA・ジュニアNISA・iDeco・投資信託・預金を無理しない範囲でやっていく予定です。
成長の瞬間に立ち会えた
ハイハイから自立、自立からよちよち歩き、ものまね発声、リズム取りなど分かりやすい成長に加えて、生活の日々でちょっとした変化に気づき、それを夫婦で共有し一緒に喜びあえたのは貴重でした。
共働きの我が家にとって保育園が始まれば、そういう機会は極端に減ってしまうと思っていたので、短い期間でも成長の瞬間に立ち会い、一緒に喜べたのはいい思い出です。
料理のレパートリーが増えた
我が家は家事分担制で僕は主に洗濯・料理(大人の食事)・風呂掃除・ゴミ捨てを担当しています。
離乳食は主に妻が担当しているのですが、離乳食作りに必要な食材を買い集める過程で、僕の料理の幅が広がりました。
夫婦2人だけなら買うことのなかった食材も増えたので、ほぼ毎日のようにレシピ検索して作っています。
妻が育休から職場復帰しお弁当生活に戻ったので、頭置きメニューのレパートリーを増やすのが直近の課題です。
育休を取得して悪かったこと、うまくいかなかったこと
総じて育休を取得してよかったと感じていますが、順風満帆の2ヶ月というわけではありませんでした。
夫婦喧嘩が増えた
主な原因は決まって僕なのですが、夫婦喧嘩もこれまでの生活期間と比べると、頻度が高かった期間だったと思います。
特にイライラしやすく、激昂しやすくなった期間でもありました。
恐らくずっと仕事人間だった僕にとって、私生活と仕事のバランスが崩れ、仕事で発散していたものができなくなり、そのせいで焦燥感や不安が募ったからではないかと分析します。
実際、育休期間中も毎日数回はSlackを開いては情報や進捗のキャッチアップをし、多少の仕事もこなしていました。完全に切り離すことが出来なかったがゆえに、職場のスピード感に取り残されていくような負の感情が蓄積され、家庭に影響していました。マジで良くないですよね。反省ですが、次回育休取るときにどうすればよいのか良い解決策は今のところ見つかっていません。(Slack開くな、と言われても開いちゃいますよね、、、)
仕事に対する焦燥感を募らせた
既に前述した内容と重複しますが、仕事から離れたことで、
「自分の居場所がなくなるのでは」
「すでに会社のスピードに置いていかれてる」
「自分の代わりをこなしているので自分がこのポジションで戻っていいのだろうか(彼彼女をそのポジションに引き上げたほうがいいのでは??)」
などを思うようになり、育休時は精神衛生上あまり好ましくない期間でもありました。(しかもそれが家庭に吐き出されてるので、なお悪い)
今回は2ヶ月という短期間ですぐ復帰する予定が念頭にあったため、仕事と育休の切り替えが曖昧なままに始まって終わったのかもしれません。
僕にとって簡単に割り切れるものではないので、どうやって解決すべきか引き続き解決策を模索していきたいです。
次があれば長期間の育休取得を考えたい
たった2ヶ月でしたが、かけがえのない2ヶ月でした。もし次があれば迷わず育休を取得する予定です。できれば半年以上の長期間は取得してみたいと考えています。
2人の子供を同時期に育てることがメインテーマですが、育休期間が長期になれば、もう少し思い切って仕事を切り離すこともできそうだなぁと感じています。
育休を取ると所得が減るので、できるだけ長い期間取れるように少しでも貯金を頑張らなくては……!!
P.S
パパ育休を取りやすくなったのは良いことだと思うのですが、個人的には産前休暇が充実してほしいと切実に思います。不妊治療と切迫流産/切迫早産のリスクを経験した身としては、妊娠がわかった時点で安静に休める環境を働くママに提供できる、そんな社会になってほしいですね。