MandL LIFE

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α6400から乗り換えたFX30の半年間使用レビュー!子供撮影中心のVlogカメラとして使って感じたこと

FX30の使用レビュー

息子の誕生をきっかけに始めたミラーレス一眼カメラとして購入したα6400。それから2年の分割払いを終えて、2023年春、α6400を手放し、FX30に買い替えました。

2023年10月時点でFX30歴は半年になります。なぜ買い替えたのか、買い替え後の使用感はどうなのかをまとめてみようと思います。

出産・育児をきっかけにミラーレス一眼を検討している方にとって少しでも参考になれば幸いです。

α6400からFX30に乗り換えた理由

α6400からFX30に乗り換えた理由
動画撮影にハマりました

FX30に乗り換えた理由は、α6400の動画性能(特に動体撮影)に満足できなくなったからです。

子供の成長に伴って外出する機会が増え、動きながら動いている子供をいろんな場所で動画撮影する機会が増えてきました。そうなると、特に次の2つの点で不満を感じるようになりました。

  • ボディ内手ぶれ補正が非搭載のため、目立つブレが入ってしまう。かといって、ジンバルは子連れにとってハードルが高く、三脚等を用いた定点撮影も状況的に難しいケースが多い。
  • 肌の色のり、白飛びした部分の色がどうにも気持ち悪かった。

写真撮影には大きな不満はなかった

α6400は、2020年後半から2021年の春にかけて約6ヶ月間、悩みに悩んで購入したミラーレス一眼でした。

理由は子供の出産を目前に控えていたので、子供・家族の記録を残そうと思い、「子供 カメラ」「子供 写真」のようなキーワードをGoogleに打ち込んでは、様々なブログ、記事コンテンツを読み漁っていました。

実際に写真においては大きな不満がなく、FX30に乗り換えた今となってはα6400のビューファインダーが懐かしく、写真撮影の体験自体はFX30よりα6400のほうが良かったと思っています。

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ZV-E10やZV-E1の選択肢はなかったのか

悩みましたが、以下の観点からどちらも候補から外しました。

  • ZV-E10:手ブレ補正の不満は解消されるかもしれないが、α6400と同じ画像処理エンジンを搭載していた以上、色について同じ不満を持つ可能性があった。
  • ZV-E1:めちゃくちゃ悩みましたが、画素数を考えると写真のトリミングに制限があること、なによりフルサイズのレンズは高額なものが多かったこと。

そのため、当時はα7SⅢやFX3にも搭載されていた「BIONZ XR」と呼ばれる画像処理エンジンを搭載するAPS-C機がFX30しかなかった、というのも乗り換え理由の1つです。

α6700にはしなかったのはなぜか

完全にタイミングです。なんなら、ずっとα6700(or 発売前はα7000の噂も)を待っていました。ファインダー越しの写真撮影が好きだったんだなって、今は思いますし、α6700の発売がもう少し早かったら、おそらくFX30を選んでいなかった可能性がめちゃくちゃ高いです。

ただ、今はFX30を気に入っているので、買い替えしてまでα6700にしようとかは思っていないです。

FX30を半年間使ってみたレビュー

FX30の使用レビュー
むしろFX3が欲しくなっています……

FX30にしてから、確実に動画撮影する機会とlog撮影や動画編集ソフトを使う回数が増え、以前より動画を楽しむ時間が増えました。

本来はソニーのCinema Lineと呼ばれる映像制作カメラなので、Vlog・ホームビデオに使うにはオーバースペックなのかもしれません。他のカメラにも目を向ければ、もっとよい選択があるかもしれませんが、今はFX30で満足していますし、楽しいというのが、この半年間使ってみて感じたことです。

ただ、FX30に乗り換える際は短い検討時間でほぼ衝動買いみたいな感じだったので、実は検討が不十分だったがゆえに、少しだけ不満に思っていることもありますので、実際に使って気づいた良い点・不満な点をまとめてみます。

重いけど、グリップ感は好き

FX30は重い
レンズと合わせるとすぐ1kgいっちゃう……

FX30はバッテリー・SDカード含めて646gの重さです。α6400が約403gだったので、約1.6倍、250g弱も重いです。小さな単焦点レンズ1本分くらい違います。

そして、フルサイズのFX3とほぼ同じ筐体なのでサイズも大きいです。

出かけるときにこのサイズと重さが地味にしんどく感じることがあります。ストラップを付けて首からかけるにも重いし、子どもの頭にぶつかっちゃう危なさも感じるし。子どものおでかけはただでさえ荷物が多くなるし。

ガッツリのボディである分、グリップ感が良いので、カメラで撮影している実感が得られるのはFX30の良さでした。

モニターがきれい

FX30のモニターがきれい

FX30のモニターは、3インチサイズ・約236万ドットなので、モニター越しの映像がきれいに映ります。(α6400は92万画素で、フルサイズ機でも144万画素の機種が多いです)

夜な夜な、妻がFX30のモニターを開いて映像を見返している姿を見て、FX30にしてよかったなと思っています。

カスタムボタンが多く、そそられるメカ感

FX30はカスタムボタンが多い

FX30には6つのカスタムボタンが搭載されているので、機能割当の最適化を探求する楽しさはもちろん、撮影時にスムーズな設定ができる強みがあります。

フロントダイヤルと合わせて3つのダイヤルもあるので、fnやmenuから設定を弄らなくても、カスタムボタンとダイヤルで状況に合わせた撮影設定を決められます。

α6700やα7CⅡのようなコンパクトな筐体になるとカスタムボタンの数が減ってしまうので、大きさや重さに多少の不満を感じているとはいえ、この便利さを知ってしまうと乗り換える決定打にはなりません。

3つのタリーランプで撮影漏れを防げる

FX30のタリーランプ
撮影時は赤く光る

地味に嬉しいのが、撮影中は前方・上部・後方の最大3箇所のタリーランプ(赤いランプ)が光ってくれることです。光っていないと撮影ボタンを押し忘れていることにすぐ気づくことができます。

「もっと違う視点から撮影できたかも」 「もっとノイズ少なくきれいに撮れたかも」

こんな時は次回につなげることができるのですが、撮り忘れたその瞬間はもう二度と戻ってきません。特に子供の成長を中心に撮影しているので、親心としては撮りたいと思った瞬間をどんな形であれ残しておきたいと思っています。そういう意味でも、このタリーランプは非常に助かっています。

モード切替が不便

FX30のモード切替
写真撮りたいときにすぐ切り替えられない

そもそも映像制作向けのカメラなので、仕方がないといえば仕方がないのですが、FX30には撮影モードの切替ダイヤルがありません。モード切替は左上のMODEボタンを押して、ダイヤルで撮影モードを選択することになります。

これが、地味に面倒です。

α6700やα7Ⅳとかはボディ右側上部にモード切替のダイヤルがあるので、グリップに指をかけたまま親指で簡単に切り替えができるのに対し、FX30は右手で持ったまま左手でMODEボタンを押して、右手の親指を使ってダイヤルを回して撮影モードを選択するという手間がかかります。基本的に両手で作業しなければいけない上に、手順も多いんです。

FX30に対して最も大きい不満かもしれません。

これに関してはFX30を動画専用にして、別に写真専用のコンパクトなカメラを導入しようかどうかで悩んでいます。もし、こういう使い方がおすすめ、このコンパクトなカメラだと二台持ちにいいんじゃない?みたいなアドバイスがあれば教えてほしいです。

バッテリー持ちが悪い

FX30のバッテリー持ち
写真撮りたいときにすぐ切り替えられない

FX30には冷却ファンが入っており、モニターもきれいなせいか、バッテリーの減りが早いです。

普段は4K 24p 10bitの設定で撮影しているのですが、朝9時くらいに家を出て、子どもを撮影していると、午後2時くらいには10%を切ります。常にゲンゲンを入れた状態で撮影していると、保存されている動画の合計時間が30分くらいでもそうなります。

なので、いつも予備バッテリーも携帯しています。もしVlog中心の撮影スタイルでFX30を検討しているなら、予備バッテリーは必須ですので必ず一緒に購入しておきましょう。

動画撮影をより楽しくさせてくれたFX30

FX30レビュー
好きですFX30

家族のVlogに使うようなカメラではないかもしれませんが、機能・性能・メカっぽさのおかげで動画撮影が楽しいですし、めちゃくちゃ好きなカメラです。

が、万人向けのカメラかと言われるとそうではないですし、写真と動画どちらもいけるカメラというわけでもありません。

特に子育て・家族をテーマに記録する目的なら写真もたくさん撮ると思うのですが、パッと撮影する瞬発力はありませんので、もしFX30を検討するパパ・ママがいたら、気をつけたほうが良いと思います。カメラとレンズの組み合わせを試行錯誤するのが楽しくて、きれいなホームビデオを残したい、そんなニッチな方にめちゃくちゃおすすめできるカメラなのかもしれないです。