α6400は子供の撮影におすすめのミラーレスカメラなのかレビュー考察しました
出産予定日の半年前から検討し始め、予算や機種の比較等をして選び抜いたミラーレス一眼カメラがSONY α6400です。
現在は購入してから半年近く経ちますが、いざ使い始めてみると当初想定していた使い方と異なったり、出費がかさんだりと、振り返ってみるとベストな選択ではなかったのかも、と思うようになりました。(とはいえベターな選択だったとは思います)
そこで、SONY α6400は子供の撮影におすすめなのか、具体的にはどんな方にぴったりなのかを、自身の反省点も踏まえて考えをまとめました。
これから購入を検討しているパパさんママさんの参考になれば幸いです。
α6400を選んだ理由
PENTAX K-rを使っていた時期があるとはいえ、最初は一眼レフとミラーレスの違いもよくわかっていなかった自分にとって、高価なカメラ選びは不安と未知の世界でした。
とりあえず「子供 撮影 おすすめ カメラ」と検索していくつかのサイトを調べ、情報を漁り、いつの間にかSONY α6400が軸になっていたように思います。(その時点で他社メーカーはほぼ考えていませんでした)
それからは、α6600とα7Cと比べたり、たまにCanonやFUJIFILMを検討したりと、4ヶ月は悩み続けました。
最終的に出産予定日が近づいていることもあって、100%の腹落ち感はないにしろ、SONY α6400にしたわけですが、それに至った決め手は次の4点です。
- 参考になる情報が多いこと
- レンズの多様性があり将来的な選択肢の幅が広がっていること
- コンパクトかつ高性能なこと
- 残価設定クレジットと長期保証
参考になる情報が多い
ミラーレスカメラに関して調べる中で、最も接触機会の多かった情報がα6400でした。
今もメリットやデメリット、おすすめのレンズ、おすすめの設定方法などたくさんのコンテンツが増え続けています。
中でもYoutuberさんで使っている方も多いからか、動画に関することを勉強するきっかけにもなりました。(動画撮影に興味をを持ったことがきっかけで、本当にα6400で良かったのか悩むことに繋がるのですが)
α6400について色々知りたい方は、こちらのYoutuberさんを見ておけば間違いないと思います。設定方法から写真の基礎まで幅広く教えてくれます。
レンズの多様性がある
SONYのミラーレスカメラ全般に言えることですが、SIGMAやTamron、SAMYANGなどサードパーティメーカーからも多数のEマウントレンズが販売されています。
しかも純正品よりもコスパの高いものが多く、例えば銘匠光学 TTArtisan 35mm f/1.4 C は、9,000円未満で買えたりしますし、SIGMAやTamronのレンズも高い描写力と性能を持ちながらも純正レンズより安く買えるラインナップが揃っています。
せっかくレンズ交換式のミラーレス一眼を使うのなら、できるだけ出費は抑えつつもレンズ沼に片足だけでも突っ込んでみたい、と考えました。
ちなみに、予算的にはエントリー向けのフルサイズカメラを購入する選択肢もあったのですが、フルサイズ用のレンズは大きく、高いいことから、子供の撮影メインで考えるには少し検討が必要でした。
少ない予算でいろんなレンズを使えること、それからコンパクトにまとめられることを考えれば、APS-Cのほうが今の自分に合っていると思いました。
コンパクトかつ高性能
カメラ選びで外せなかったのは室内でも撮影しやすい(センサーサイズが大きい)こと、それから携帯性に優れていることを重視し、APS-C機がいいだろうと考えていました。
α6400の他には、α6600/α7c/FUJIFILM X-S10やX-E4も候補として挙がりましたが、それぞれ以下のように比較してα6400に絞り込んでいきました。
- α6600:グリップ、バッテリー、手ブレ性能と価格差を考え、レンズを買い増す予算に充てたほうがメリットに感じた
- α7c:予算ギリギリかつレンズ単価も高いため、利用シーンに合っているのかリスクが高かった
- X-S10:将来的にフルサイズ移行の可能性を残したいこと、サードパーティ製含めレンズラインナップが多いこと、オートフォーカス性能が勝っていることから除外した
※最近はTamronからXマウントレンズ開発の発表もあり、レンズラインナップに関する差は少ないかもしれません。 - X-E4:手ぶれ補正がないことに加え、X-S10と同様の理由から除外
今思うと、α6600はもっと検討しても良かったかもしれません。
ちなみに、カメラを選ぶときに、フルサイズ→APS-C→マイクロフォーサーズとセンサーサイズを上下関係で考える方もいるようですが、実際は横並びでそれぞれのセンサーサイズでメリットデメリットが異なるだけのようです。
僕も、当初は「APS-Cがフルサイズの簡易版なら初めからフルサイズ買っておいた方がいいかも」とか安易な考えを持っていたのですが、高い描写力とコンパクトさを両立したAPS-Cならではのメリットを感じています。
こういう経験があって、初めて「本当にフルサイズが必要なのか?」と、検討できるベースが身につくのかもしれません。
残価設定クレジットと長期保証
安く買うなら量販店や専門店、Amazonなどのネットショッピングでも良かったのですが、長く安心して使い続けたかった僕にとって保証は必須でした。
ソニーが提供するワイド保証なら、メーカー保証書範囲外の破損(自損事故含む)・水ぬれ・火災の場合も無料で修理を受けてくれるため、買うならソニーストアと決めていました。10%オフクーポンも使えたので、他サイトとあまり金額差を感じなかったのも後押ししてくれました。
その上で、ソニーストアでは、分割払い/残価設定クレジットの支払い方法が手数料0円になっているので、月額の支払いを最小限にするため残価設定クレジットを選択しました。
近しい保証内容かつ分割手数料で購入できる店舗は、今のところマップカメラくらいだと思います。マップカメラ 楽天市場店でも分割手数料無料かつ手厚い保証内容を受けられるので、レンズの買い足しは楽天ポイントと合わせて購入しようと考えています( ・∇・)<妻の許可が降りればですが。
子供の撮影におすすめなのか?実際に使ってわかったこと
では、実際に子供の撮影中心にα6400を使ってどうだったのか、良かったこと、もう少し吟味が必要だったこと含めて共有したいと思います。
ちなみに、購入したレンズキットと同時期に購入したアイテムも共有します。「あれもあったほうがいいよな、これも必要そうだな」と買ってしまったのですが、今でもほぼ使っていないものもあり、こういうのは徐々に買い集めていくものだなぁとしみじみ反省しています。
- α6400 高倍率ズームレンズキット
- SIGMA 30mm F1.4 DC DN
- SEL24F18Z
- 液晶フィルム
- Manfrotto PIXI Evo(ミニ三脚)
- RODE Video Micro(外部マイク)
- 可変NDフィルター(K&F ND2-32)
- HAKUBAのレンズペン
- レンズの保護フィルター
- 追加バッテリーとバッテリーチャージャーのセット
十分すぎるほどハイスペック≒満足できるコスパ
ミラーレス一眼カメラとしてはお手頃価格なα6400ですが、スペック自体は非常に高いカメラです。初心者のさっと撮影しただけの写真も、結構いい感じに撮れているので満足度が高いです。
α6400に限った話では無いように思いますが、先日フォトスタジオでかかった撮影料金を考えると、10万円未満(ボディのみの場合)で購入できるα6400のコスパの高さを感じます。
今ならα6400よりもさらに安く、かつレンズキットで買える「VLOGCAM ZV-E10」も有力候補になるかもしれません。
持ち運びやすさは絶対条件
室内撮影ならまだしも、外出先でも撮影するなら携帯性は絶対外せないポイントです。
ハイスペックながら持ち運びのしやすいコンパクトボディであるα6400はちょうど良いミラーレスカメラだと思います。
数十分のお散歩タイムでも気軽に持ち出せるので、撮影チャンスは自ずと増えます。
これ以上小さいものを求めるなら、コンデジやアクションカム、スマホでも十分なクオリティの写真、動画を撮影できるので、すぐ取り出して撮影を始めやすい機材選びが大切です。
設定を使いこなすのが大変
一方で、ミラーレスカメラは、スマホやコンデジのように電源を入れてフルオートで撮影しやすいかといわれるとそうではありません。設定項目や機能、各種ボタンが多いため、慣れて使いこなすまでに時間が必要です。
僕は出産予定日から1ヶ月を切ってから購入しましたが、もう少し早めに購入して、トレーニング期間を設けるべきだったと痛感しています。カメラに慣れた状態で退院日を迎えていれば、決められた時間の中でも焦ることなく色んな撮り方が出来たかもしれないのに、、、と思います。
また、カメラは機能の他にF値・シャッタースピード・ISO・露出・ピクチャープロファイル・フォーカスモード・フォーカスエリアなど覚えなければいけない仕組みも多いです。
ハウツー本や動画を見ずに、カメラのディスプレイに表示されている項目だけで判断して設定を調整し撮影する、これができるまで撮影を繰り返しながら覚えることになると思います。
買ってから使いこなすまで学習期間があることは覚えておきましょう。
動画撮影するなら手振れ補正の有無は重要
動画は写真よりもハードルが高そうで、α6400を購入しても動画撮影はやらないと思っていたのですが、いざカメラを手にすると動画撮影をする機会が日に日に増えてきました。
そこで、気になりはじめたのが手振れです。特に静止した状態で撮影しても微ブレが出てしまいます。
α6400には手ぶれ補正が搭載されていないので、三脚もジンバルを使わずに動画を撮影すると大小のブレが生じます。動きながらの撮影はもっとブレるのでジンバル必須です。
上の動画は初めて撮影と編集を行い公開したものですが、ミニ三脚を使ったり、台の上に置いたりと、できるだけ固定して撮影するようにしました。(動画のクオリティは、、、目を瞑ってください!)
α6600の手振れ補正は価格差に見合っていないというレビューもありますが、静止した状態での微ブレ軽減には十分効果があります。
動画撮影も兼ねるなら、今は「VLOGCAM ZV-1」「VLOGCAM ZV-E10」もあるので、"手ぶれ補正の有無と動画撮影の頻度"は、今一度真剣に悩んだ方が良いポイントかもしれません。
僕は最近になって動画撮影に興味を持ち始めたので、手ぶれ補正の有無についてはもう少し悩ぶべきだったかもと少しだけ後悔しています。
α6400の動画撮影は基本的に三脚等で固定することが前提だと思います。もし動きながらの撮影もしたいなら、ジンバルやレンズ側に手ぶれ補正が搭載していることは必至でしょう。例えば、レンズは大きくなりますが「TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B070)」とかです。
もしくは動画撮影用に「DJI Pocket 2」、もしくはスマホで割り切るのも手段のひとつかもしれません。
α6400は写真も動画も固定して撮影するミラーレスカメラ
α6400で子供の撮影をするなら、写真はもちろん、動画も固定した状態で撮影するのが望ましいミラーレスカメラです。
ジンバルがあれば動画撮影も問題ないと考えるかもしれませんが、撮影前にジンバルセットアップ時間が必要になること、ジンバルワークも一朝一夕で覚えられるものではないことを考えると、少々ハードルが高くなります。(実際にMOZA mini-pやMOZA AirCross2を使った感想です)
なにより、生まれて間もない子供とのお出かけを撮影するのに、ジンバルや三脚も持ち運ぶのはあまり現実的ではありません。
ジンバルを購入する予算があるなら、カメラボディの購入予算引き上げもしくはレンズの買い足し予算に充て、子供が成長してからジンバルもしくはカメラの買い替えを検討するくらいの計画を考えた方が良いでしょう。
α6400は子供の撮影に十分活躍するミラーレス一眼カメラだと思いますが、用途を考えておかないと使いづらかったり、手に余るモノになってしまいます。
カメラを趣味として時間を使うならまだしも、子供との時間や思い出作りにちょっと背伸びしたカメラを検討している新米パパや新米ママは、カメラで何を撮りたいか、どう使う予定なのか、しっかり考えてから自身にあったカメラを検討したほうがいいかもしれません。