MandL LIFE

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顕微授精にかかった費用まとめ

不妊治療にかかった費用

2020年は不妊治療を開始した年で、男性不妊という原因から一気に顕微授精にステップアップしたのが2020年6月18日(木)でした。

その後、受精卵の移植から無事に着床し、2021年4月13日(火)の予定日まで残りわずかとなりました。(実はその間も色々あったので、それは後日まとめます)

先日医療費控除のために確定申告を行い、それに伴って顕微授精など不妊治療にかかった費用がまとまったので、これから不妊治療に望む方の参考になればと思い紹介したいと思います。

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不妊治療にかかった総費用 

今回行った不妊治療は以下の通りで、総額にすると約130万円になりました。

  • 男性不妊外来と検査、精育サプリメントの購入など
  • 人工授精(AIH)
  • 風疹の予防接種
  • 感染症検査等の血液検査
  • 顕微授精に関する診察・検査・施術
  • 不妊治療にかかった交通費

特定不妊治療費助成は受けられず

私たち夫婦は共働き世帯なのですが、「東京都特定不妊治療費助成」の所得制限をわずかにオーバーしており助成金申請を出すことができませんでした。

正直、所得制限がなくなった今が羨ましいです。

 

顕微授精の費用が9割以上を占める

不妊治療にかかった総額としましたが、実際はその96%以上が顕微授精にかかった費用になります。本当に高い、、、。

採卵や移植の回数次第ではもっと高額になることも想定していたのですが、私たちのケースだと、幸運にも1回の採卵と移植で授かることができてこの費用感で収まったと考えるのが良いのかもしれません。

想定以上の採卵数が費用増に

顕微授精にかかった費用の中でも大きく占めたのが顕微授精加算料や受精卵凍結個数加算料です。

妻がめっちゃ頑張ってくれたことで、予定よりもたくさん採卵できたことが加算量として上乗せされました。

オプション追加も

また顕微授精にあたっては「アシステッド・ハッチング(AHA)」と「エンブリオグルー(EmbryoGlue)」のオプションも追加したことも費用が増えた1つです。成功率の底上げになるかどうか議論もあると思いますが、私たちの場合は「やらないよりやったほうがいい」と思って申し込みました。

 

お金以上の負担があることも忘れずに

130万円という大金が出ていくこともそうですが、それ以上に妻にかかる負担も大きいものだということを痛感しました。

採卵時の全身麻酔や移植などの身体にかかる負担はもちろんのこと、職場の勤務時間や有給取得の調整による精神的負担も小さくなかったです。特に医療従事者でコロナ禍ということもあり苦労していました。

特に採卵前は数日に1回の注射を何回か繰り返すのですが、病院の時間を考えると絶対残業できなかったりするので、肩身の狭い思いもさせてしまったと思います。

原因が男性不妊と私にあったのに、心身ともに苦労するのは妻だという現実をみて、すごく申し訳ない気持ちで支えました。

 

「子供はあとでいいや」

とか

「子供はいらないや」

とか言ってる男性諸君は、まずは自分の生殖能力を調べてからパートナーと相談することをおすすめします。もし、いずれ欲しくなったときに、どちらにしても負担を被るのは女性だという認識は持つべきでしょう。

 

顕微授精してよかったのか

妻とは、ほんのたまーにですが「このお金とか苦労があれば夫婦二人で旅行したりとか、そういう道もあったよね」という話をしたりします。

実際にこれまでかかったお金や苦労を考えると、そして、これからそれ以上に費用や苦労がかかることを考えると、個人としてはそういう生き方も良かったのかもしれません。

ですが、出産予定日が近づくにつれ、そういう思いや考えはどっかにいってしまいました。今は一日でも早く、三人一緒に過ごす時間が待ち遠しくて仕方がありません。

まだ出産という大一番を残している妻にとって「顕微授精してよかった」と思わせられるような夫・父になることが、今の僕にできる回答です。