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「神田松之丞 講談入門」の読書感想文

神田松之丞 講談入門

(恐れ多くも若輩にして浅学な僕の読書感想文シリーズ)

私が初めて神田伯山先生を知ったのは「太田松之丞」「松之丞カレンの反省だ!」のテレビ番組でした。

当時は講談師というものがよく分かっておらず、小さい時から笑点好きだったくらいで、初めは「次の笑点メンバーとして注目されている若手の方?」くらいの印象しかありませんでした汗

本職の講談師として認知したのは、テレビ番組で「鮫講釈」を見た時です。

テレビ用にまとめ直したものだとは思いますが、これが非常に面白かった。(その後に見た談志師匠の鮫講釈も非常に面白い)

それから伯山ティービーはじめ、YoutubeiTunesで落語や講談を漁るように見始めたのですが、寄席に通わないと見れるものにも限りがある(けれどもコロナ禍で行くことができない)、ネットで調べようにも思うような検索結果を得られない、それでももっと知りたい好奇心がふつふつと湧いてくる。

そこで手に取ったのが本書「神田松之丞 講談入門」です。

講談のイロハが分かる

「講談入門」というタイトルのように、これ一冊で講談を理解できるものではないにしろ、基本・持ちネタの紹介・歴史が分かりやすくまとまっています。

歴史や時代背景は知らなくても良い

講談や落語は、ある種歴史好きの芸事としてハードルが高いように思いますが、「歴史に詳しい必要はないから、構えずに手ぶらで(寄席等に)来て欲しい」と言い切っています。

実際に、私も伯山ティービーの「中村仲蔵」と「畦倉重四郎」を何の予備知識もなしに聴きましたが、ドラマや映画のように楽しむことができました。

むしろ聴いたことで、登場人物について調べてみたり、その時代背景を調べてみたりというきっかけになると思います。

【講談】神田伯山「中村仲蔵」in 浅草演芸ホール(2020年2月21日口演) - YouTube

講談は騙りの芸

講談とは「脚色自由なノンフィクション」であるとと本書でも紹介されていたのですが、個人的には「松之丞改め六代目神田伯山真打昇進襲名披露興行」で三遊亭円楽師匠が「落語家は噺す(/離す)芸、講釈は騙りの芸」と口上でおっしゃっていたのが、にわかながらしっくりきました。

【密着#04】松之丞が六代目神田伯山になった日 ~嘘と尾ヒレとチョコレート~【毎日更新】【神田伯山ティービィー】 - YouTube

寄せに足を運びたい

本書を読んで様々な講談を聴いてみたいと思いましたし、何より連続物を生で体験してみたいと思いました。

そこで妻には、次の誕生日プレゼントに神田伯山先生の講談をお願いしたので、早く自粛期間が終わって欲しいなぁと切に願っています。

次の読書感想文

前回前回紹介した内村鑑三著の「後世への最大遺物 デンマルク国の話」も読み終わっておりますので、感想文をまとめたいと思います。

神田松之丞 講談入門

神田松之丞 講談入門