出生前診断の染色体検査を受けたはなし。
顕微授精から切迫早産のMFICU、そしてようやく迎えた臨月。僕たちの第一子は人間の科学の恩恵を十二分に受けているわけですが、出生前診断として染色体検査も受けました。
その是非についてここで論じようとは思いませんが、どういう心持ちで、かつなぜ受けたのかまとめられればと思います。
出生前診断、染色体検査とは
詳しくはググっていただければと思いますが、簡単に言えば採取した血液から生まれてくるだろう子供の先天性疾患や障害を予測するというものです。ついでに性別も早い段階で分かっちゃいます。
1から22まで番号が割り振られた染色体の異常や欠失、重複を調べ、例えば○番の染色体に以上が見られれば、△△△の障害を抱えて生まれてくる/もしくは無事に生まれることがないかもしれない、といったことを事前に教えてくれます。
※ただし染色体検査は確定診断ではないため、最終的には羊水検査の上で正式な診断がくだされます。
費用は15万円くらい
僕たちが受けたプランだと15万円くらいの費用がかかりました。検査する染色体の数を絞って5万円くらいで受けられるプランや性別を開示しないオプションなどもありました。
自由診療かつ医療費控除も受けれないので、受診するまで夫婦で悩みまくった結果、真ん中くらいのプランに決めました。
なぜ染色体検査を受けたのか
「染色体検査どうする??」
と妻からの提案により、夫としては妻が安心する/やったほうがいいと考えているものに関しては肯定して一緒に考えるようにしました。
染色体検査を受けた理由は次のとおりです。
顕微授精だと先天性異常が高くなる研究結果を見ていたこと
親になる上で受け入れられるか自信がなかったこと
単純に僕の弱い遺伝子だとそうなる可能性がありそうと半ば冗談ながら思っていたこと
sset-clinic.com
正直なところ、臨月を迎えた今では受けなくても良かったと思いますが、むしろ、それは受けたからこそそう思えると思います。
異常が見つかった場合、どうしていたか
検査結果は1週間も経たないうちに届き、結果は異常なしでした。とはいえ、実際のところは生まれてくるまで分かりません。
たらればはないですが、検査の結果、もし異常が見つかっていた場合、どうしていたでしょうか。
僕たちの場合は事前に話し合っていて、もし異常があっても受け入れることにしていました。(実際そうなっていたら分かりませんけど。)
というより、妻は夫の僕が受け入れられないんじゃないかと考えていたようで、僕の決意次第ではありました。妻はリアリストでもあるので、どちらの判断でも可能性としては想定していたようです。
なので、今となっては異常なしの検査結果とはいえ、生まれてくる子供については、どんな個性を持っていたにせよ、肯定して向き合っていくと決めています。
染色体検査を受けてどうだったか
やって良かったとも悪かったとも思いませんし、受けるべき/受けないべきといったようなアドバイスもできません。
ですが、受けるまでに夫婦で議論や検討をできたこと、その時間で知識を得たり理解を深めたりできたことは有意義だったと思います。
僕は妊娠のメカニズムや出産までの過程とそのリスクに、本当に疎かったんだとめちゃくちゃ感じています。そして今も、常に妻の20歩30歩後ろを歩んでいるくらいのレベルでしかありません。そのことに気づいた上で、自分がどうすべきか考えられるようになったという点では、高い授業料ではありましたが、良かったのかもしれません。
人口比で言えばこのような経験は多数派ではないと思うので、この知識や経験自体がボクにとって貴重なものになりました。
急に思い立ってスマホで書いたので全然まとまりのない文章になりましたが、、、
それにしてもこれから出会えるであろう第一子にはすごくお金をかけてしまいました。この子が成人したら、夫婦旅行をねだりまくってやろうと思います